334番目のテーマ「十二支のお話」

# VIVA LITERATURE

project  334 「一番乗りねずみ」

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https://scratch.mit.edu/projects/356282759/

「一番乗りねずみ」

昔々、日本の国には、山の神様、海の神様が、あちらこちらに住んでいました。神様たちは、年に一度集まって、食事をしながら、いろいろな決め事をしました。

「もうすぐ今年もおわります。来年から、山の動物たちに順番を付けて、年ごとに祝ってやろうと思います。」

「それはいいことだ。お正月に、皆を競争させよう。一番乗りで、神殿に来て、神様に挨拶する動物を一番としよう。」

山の神様は、動物たちに、この話をしました。動物たちは、皆一番乗りになるために練習を欠しせませんでした。

そして、明日が、いよいよお正月となりました。牛が、「自分は、歩くのがのろいから、いまからでかけよう。」と考えました。牛の様子を見て、ねずみは、牛の背中に飛び乗りました。

夜が明けて、神殿のドアが開いたとき、ねずみは、牛の背中から、飛び降りて、一番先に神様に「おめでとう」の挨拶をしました。

そして、ねずみが、一番最初に神様から、お祝いされ、十二支の一番になったのです。