306番目のテーマ「姉様人形」

# VIVA CULTURE

project 306 「おきぬ様」

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https://scratch.mit.edu/projects/230590024/editor

相模原市の民話の中に、「おきぬ様」というお話がある。

昔、相模原も、養蚕が盛んだった。淵野辺あたりの蚕を飼っている農家でのこと、忙しい時に、働き手のお嫁さんが、病気になり、寝込んでしまった。農家のおじいさんは、困り果てて、皇武神社の神主さんに相談に行った。すると、神主さんは、明日から、神主さんの娘「おきぬ」さんを、手伝いに行かせましょうと、言ってくれた。そして、翌日から、娘さんが来てくれ、よく働いてくれて、立派な繭が出来上がった。お嫁さんの病気も治ったので、おじいさんは、娘さんを送って、神社に向かった。神社の拝殿まで着くと、娘さんは、一人で拝殿に入り、白ヘビになり、やがて、消えてしまった。おじいさんは、神主さんに、その話をした。神主さんは、日ごろ、おじいさんが、よく信心をし、参拝しているので、白ヘビが私の娘になって、お手伝いに出向いたのでしょうといった。その話を聞いた村の人びとは、信心をし、よく神社に参拝をした。

そこで、皇武神社では、「おきぬ様」の姉様人形を作って、お参りに来る氏子さんたちに配ったという。