213番目のテーマ「信仰」

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project213 「貴族の信仰」

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https://scratch.mit.edu/projects/305175002/

平安時代の人びとの日常生活は、昔からの古いしきたりや、陰陽道の禁忌の思想や、暦法上の取り決めなどによって、制約されていたようだ。

 ① 冠婚葬祭、神事、仏事、外出、沐浴、服毒、疾病などは、吉日を選ぶ。

② 悪い兆しがある、夢見が悪い、汚れに触れたなどの時は、『物忌み(ものいみ)」を避ける風習がある。人にも会わず、手紙も受け取らず、籠居するなどだ。

③ 方位の吉凶も重要で、「方違え」といって、目的地に、遠回りしてゆくこともあった。 

信仰について、

宿世思想・・人は、前世・現世・来世とめぐって生き続けるという輪廻の思想(仏教の三世思想)を根底としている。・・・貴族の思想的な基盤の一つである。

これは、前世の因(原因)が、現世に、果(結果)を生むという因縁・因果の論理です。

**project 212の「過去は、未来への道しるべ」となっているのです。**

阿弥陀信仰・・人々は、阿弥陀如来のいる西方浄土を極楽(彼岸)であると考え、命の終わる時に、阿弥陀仏の来航を受け、極楽への往生を願って、西の空に向かって祈ったという。

仏教・・平安時代の仏教は、 ①天台宗・・最澄がひろめた。法華経を根本とし、経典を勉強し、教理を極めようとする顕教である。学問的な仏教である。念仏や読経で、修行する。

   ②真言宗・・空海がひろめた。大日教を根本として、修法、加持、祈祷を主とする密教である。壇をたて、護摩を焚き、現世利益のために祈祷した。

 

神道・・我が国の固有の信仰である。伊勢大神宮をはじめ、賀茂、岩清水、春日、住吉などが、尊崇を受けていた。しかし当時は、仏教の方が重んじられ、盛んだった。

 

本地垂迹・・古来の神道に仏教を結び合わせて、皆同じものが、姿を変えて現れたにすぎないと説く「神垂水迹」という「神仏融合の思想」も生まれた。

 

神への信仰は、すべての現世利益・現世安穏を祈るもので、仏教のように、現世離脱を志向するものではない。

 

神道は、汚れにを忌み、その汚れを浄める禊がある。

大嘗会のの天皇への禊や、斎宮・斎院の禊は、特に御禊という。

・・賀茂神社に奉仕する未婚の内親王または、女王を、斎院という。

・・伊勢大神宮に使える未婚の皇女・女王を斎宮という。

 

 明治元年(1868年)3月、神仏分離令発布

・・明治政府は、神道の国教化政策を行った。神社から仏教的なものを排除した。