# VIVA LITERATURE
project 336 「格差婚」
https://scratch.mit.edu/projects/356335569/
「 生命(いのち)は」・・・吉野弘
生命(いのち)は 自分自身だけでは 完結できないように
作られているらしい
花も めしべとおしべが揃っているだけでは 不十分で
虫や風が訪れて めしべとおしべを 仲立ちする
生命(いのち)は すべて その中に 欠如を抱き
それを 他者から 充たしてもらうのだ
私は 今日 どこかの花のための
虻だったかもしれない
そして明日は
誰かが
私という 花のための
虻であるかもしれない
***
日本人たちは、今また、格差社会の中にいる。戦後から現在へ、日本人は、努力を欠かさないで働いてきた。やっと誰もが、「中流」と言える地位までこぎつけたと思ったら、「格差社会」が待っていた。格差社会の中で、生き抜くために、「折り合う事」が必要だ。でも、「折り合い」、それができない人間が増えてしまっている。
「ねずみの嫁入り」も、太陽や風、くも、壁などよりも、同じ種族の結婚相手を選んだ。」
「格差婚」という「結婚」についての考え方も、格差社会を生きぬくための「折り合:い」ができないと成功しないだろう。他の人から見て,「釣り合わない」、「似合わない」と、思われる人たちは、成功していないのだ。
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