204番目のテーマ「俳諧のわびについて」

# VIVA LITERATURE

project 204 「花に浮世」

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https://scratch.mit.edu/projects/303864733/ )

 「花に浮世我酒白く飯黒し」

       「虚栗」に出ている芭蕉の句

・・・花に浮かれて、うまい酒を飲んでいたり、うまいものをを食ったりして、いい気になっている。自分は、白い酒(どぶろく)を飲み、黒い飯(玄米の飯・奈良茶飯)を食べている。そんな貧乏極まりない生活をしてこそ、酒の効用を知り、お金の有難さも知ることが出来るのだ。だから、貧乏を悔やむなということを言っているのだろう。

**芭蕉は、旅から旅の独特な生活の中から、独自の句境を見出し、習得し、「わび」の世界の重要性を説いている。蕉風の確立となる。