# VIVA LITERATURE
project 250「ちびくろ・サンボ」
https://scratch.mit.edu/projects/313366687/editor/
「ちびくろ・サンボは」は、子供たちが、気に入って読んでいた本です。
このお話は、
「あるところに かわいい くろんぼの
おとこの子が いました。なまえを
ちびくろ・サンボと いいました。」
「おかあさんのなは、マンボ、
おとうさんのなは、ジャンボといいます。」
*** 「ちびくろ・サンボ」は、スコットランド人の、ヘレン・バンナーマンが、軍医であった夫とインドに滞在中に、子どもたちのために書いた「手づくり絵本」です。1899年に、イギリスで、出版されました。
この物語は、まず、サンボの家族紹介から始まります。
そして、サンボの衣装の紹介です。サンボは、その衣装を着けて、ジャングルにでかけます。赤い上着、青いズボン、緑のこうもり傘、むらさき色の靴を、次から次に出てくる虎に、取られていくのです。
「ちびくろ・サンボ」は、教訓めいた物語では、ありません。この物語には、言葉のリズムの面白さがあります。ジャングルで、虎にあうというスリル満点の出来事なのに、子どもたちに、なぜか、親近感を与えています。
クライマックスでは、虎たちが木のまわりをグルグルまわって、とけてバターになります。サンボは、マンボが、虎のバターで焼いたパンケーキを、196食べるのです。
ヘレン・バンナーマンの「子供に対する深い愛」が、感じられます。
「親を愛するものは、敢えて人を憎まず、
親を敬するものは、敢えて人を侮らず」・・孝経
・・・親を愛する人は、他人を憎むことをしない。人を憎めば、その結果、必ず、親にまで、禍が来るのという。また、親を愛する情の深い人は、他人を憎むことなどしない。敬親の場合も、同じだ。愛と、敬は、孝道の根本である。
⁂孝道というのは、封建制の世の中に作られたものらしいが、現代も、「孝」という言葉は、私達が、心の中に大切に持ち続けて行きたい「人間の道」だと思う。。