250番目のテーマ「おはなし出てこい!!」

# VIVA LITERATURE

project 250「ちびくろ・サンボ

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ちびくろ・サンボは」は、子供たちが、気に入って読んでいた本です。

このお話は、

「あるところに かわいい くろんぼの 

 おとこの子が いました。なまえを 

 ちびくろ・サンボと いいました。」

 「おかあさんのなは、マンボ、

 おとうさんのなは、ジャンボといいます。」

***  「ちびくろ・サンボ」は、スコットランド人の、ヘレン・バンナーマンが、軍医であった夫とインドに滞在中に、子どもたちのために書いた「手づくり絵本」です。1899年に、イギリスで、出版されました。

この物語は、まず、サンボの家族紹介から始まります。

そして、サンボの衣装の紹介です。サンボは、その衣装を着けて、ジャングルにでかけます。赤い上着、青いズボン、緑のこうもり傘、むらさき色の靴を、次から次に出てくる虎に、取られていくのです。

ちびくろ・サンボ」は、教訓めいた物語では、ありません。この物語には、言葉のリズムの面白さがあります。ジャングルで、虎にあうというスリル満点の出来事なのに、子どもたちに、なぜか、親近感を与えています。

クライマックスでは、虎たちが木のまわりをグルグルまわって、とけてバターになります。サンボは、マンボが、虎のバターで焼いたパンケーキを、196食べるのです。

ヘレン・バンナーマンの「子供に対する深い愛」が、感じられます。

「親を愛するものは、敢えて人を憎まず、

親を敬するものは、敢えて人を侮らず」・・孝経

 ・・・親を愛する人は、他人を憎むことをしない。人を憎めば、その結果、必ず、親にまで、禍が来るのという。また、親を愛する情の深い人は、他人を憎むことなどしない。敬親の場合も、同じだ。愛と、敬は、孝道の根本である。

⁂孝道というのは、封建制の世の中に作られたものらしいが、現代も、「孝」という言葉は、私達が、心の中に大切に持ち続けて行きたい「人間の道」だと思う。。