# VIVA LITERATURE
project 211 「花びらの旅」
(https://scratch.mit.edu/projects/140715568/)
浜田広介の「花びらの旅」を思い出しました。花の散り際に、小鳥に銜えられて、運ばれてゆくのです。そして、やがて捨てられて、川に落ち、流されて、いろんなものにぶつかり、傷ついて、花びらは、目を閉じて、やがて、動かなくなるのです。
「花びらの旅」のように、『死』をテーマにしている、「親指姫」や「マッチ売りの少女」を、もう一度、読みたくなりました。・・・・・・
「汚れちまった悲しみに・・・」 中原中也
汚れちまった悲しみに 今日も小雪のふりかかる
汚れちまった悲しみに 今日も風さへ吹きすぎる
汚れちまった悲しみは 例えば狐の革衣
汚れちまった悲しみは 小雪のかかってちぢこまる
汚れちまった悲しみは なにのぞむなくねがふなく
汚れちまった悲しみは 倦怠のうちに死を夢む
汚れちまった悲しみは いたいたしくも怖気づき
汚れちまった悲しみは なすところもなく日は暮れる・・・