162番目のテーマ「落語ー2」

# VIVA RAKUGO

project 162 「寿限無落語」

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https://scratch.mit.edu/projects/296713663/

むかしむかし、ある夫婦が、お寺に出かけて、和尚さんに、

「私たちの子供の名前をつけてください。」

とたのみました。

というのは、欲しくてもなかなかできなかったその夫婦に、やっと子供が授かったからです。夫婦は、いろいろ考えましたが、良い名前が浮かびませんでした。

そこで、和尚さんに、

「元気で、長生きが出来て、幸せになる有り難い名前をつけてください。」

と、頼みにいったのです。

和尚さんは、この夫婦の「たっての願い」を聞いて、経文や、寺の資料など、いろいろ調べました。

そして、夫婦の息子に、「じゅげむ」の名前をつけました。いえいえ、「じゅげむ」とは、名前の最初の出だしのことで、その名前は、長名(ちょうみょう)で、ながながと、「長久命の長助(ちょうきゅうめいのちょうすけ)」まであります。

夫婦は、ありがたくいただいて、息子の名前としました。

息子は、名前の通り、元気な男の子になったそうです。でも、友達も、親も、おじいさんおばあさんも、先生も、この元気な男の子の名前を呼ぶのにとてもとても、苦労したということです。

この子の名前は、「寿限無寿限無(じゅげむ、じゅげむ)、五劫(ごこう)のすりきれ、海砂利水魚(かいじゃりすいぎょ)の水行末(すいぎょうまつ)、雲来松(うんらいまつ)、風来松(ふうらいまつ)、食うねるところにすむところ、やぶらこうじのぶうらいまつ、パイポパイポのシュウリンガンシュウリンガンのグーリンダイグーリンダイポンポコピーの、長久命(ちょうきゅうめい)の、長助(ちょうすけ)」です。