108番目のテーマ「幸福って何?」

# VIVA MY LIFE

プロジェクト108「青い鳥」

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https://scratch.mit.edu/projects/222181072/editor

 

「幸福ってなに?」

モーリス・メーテルリンク の童話に登場するチルチルとミチルは、幸福の象徴であると言われている青い鳥を探しに家を出ました。結局は、自分の家の鳥が青い鳥であり、幸福も、自分たちのすぐ近くにあると気がつくのです。

プロテスタントだった、父は、色紙に、ラインホルト・ニーバーの言葉をよく書いて、知人や、教え子や、子供たちに送りました。「神よ、変えることのできないものは、それを受け入れられるだけの心の落ち着きを与え給え、変えることのできるものについては、それを変えるだけの勇気を与え給え、そして、変えることのできるものと出来ないものとを、見分ける知恵を授け給え。  ラインホルト・ニーバーの言葉より」と書きました。ニーバーは、ドイツ系のアメリカ人の牧師さんです。昭和18年の頃の彼の祈りの言葉集にあった言葉だそうです。

現代っ子も、私達老人も、「幸福って何?」を心に問いかけましょう。案外、忘れていた自分の特技などを思い出して、熱中でき、幸福感に浸れる何かを見つけることが出来るかもしれませんよ。幸福は、自分のすぐ近くにあるのですから・・・。

「世界が ぜんたい幸福にならないうちは 個人の幸福は あり得ない 賢治

(世界中の人が、幸せにならなければ、自分の幸福はない 賢治)」

賢治は、「銀河鉄道の夜」の中でも、「人々の幸いの為に」とか、「本当の幸せ」とか「世界中人の一番の幸福をさがします」と、書いています。

賢治は、ずっと「世界中の人びとが幸せにならなければ自分の幸福はない」と考えていた。そして、宇宙に対する豊かな想像力を持っていた。この二つの感性が、賢治のユニークな童話を作り上げていったのだろうと思います。

 *「108」と言えば、除夜の鐘です。日本の仏教の年末年始の年中行事です。今年も12月31日(月)除夜の深夜0時を挟む時間帯にあちこちの寺院の梵鐘が108つ、ならされます。(107は、旧年中に、1は、新年に打つといいます。108は、煩悩の数で、前世、今世、来世の三世の煩悩を、清め、お祓いをするためでしょう。)

ラジオやテレビの「行く年来る年」では、上野の寛永寺の鐘の音を(昭和2年(1927年)から)聞くことが出来ます。