97番目のテーマ・・「船に刻みて、剣を求む」

# VIVA PROVERB

プロジェクト97「ダイバー」 

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使い方・①上の絵の画面の真ん中をクリックすると、スクラッチ画面に移ります。

「船に刻みて、剣を求む。」

        呂氏春秋・察今

「楚人に江を渉る者あり。その剣、船中より水に落つ。にわかにその船にきざみて、曰く、是、わが剣のよりて落ちしところなり、と。船止まる。其のきざむところの処より、水に入りて、是を求む。」

時勢の移り変わりを知らずに、古い考えや、習慣を固く守ることの愚かさを言っています。

このお話は、川を渡る途中で船から落とした剣を探すのに、落とした場所の船べりに、傷を付けて、向こう岸について、その印の処から、水に入って、剣を探したが、見つからなかったというおかしなお話だ。

 

 

「株を守りて、兎を待つ」韓非子・五ト

「宋人に、田を耕す者有り。田中に株有り。兎走りて株に触れ、首を折理て、死す。因りて、その鋤を捨てて、株を守り、また、兎を得んとこいねがう。」

(宋国に田を耕していた男がいた。田の中に切り株があり、兎が走ってきて、株にぶつかって、首を折って死んだ。そこで、その男は、鋤を捨てて、株を見守りまた、兎を得ようと待ち望んだ。)

古い習慣を守り、それにとらわれて、進歩のないこと。融通の利かない例え。兎が、木にぶつかって死んだのを見た男が、それからは、働かず、株を見張って、また、兎が来るのを待ち、兎を得ようとした故事。

「守株」(しゅしゅ)ともいう。

「株を守る」(くいぜをまもる)ともいう。